自閉症児の初めての運動会|保育園で感じた成長と先生への感謝

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自閉症児の初めての運動会|保育園で感じた成長と先生への感謝

はじめに

3歳で迎えた初めての運動会。
自閉症のあるのぞみ(娘)にとって、初めての大きな行事がどんな一日になるのか。
――正直、不安がありました。
パニックを起こさないだろうか、泣かずに参加できるだろうか。

けれど一方で、のぞみは数日前から「うんどうかい、たのしみだねー!」と笑顔で話してくれていました。
その言葉に少し勇気をもらいながら、当日を迎えました。


初めての運動会を迎えて

2025年10月11日/花絵優希撮影

家を出るまでは相変わらず「パパ! パパ!」と甘えて離れませんでした。
ところが体育館に入ると、クラスの列にしっかり並び、先生の指示を待つ姿。
その落ち着いた様子に、私は思わず息をのみました。

行進、ダンス、かけっこ――どの種目でも、クラスの誰よりも正確な動きを見せてくれたのです。
まるで別人のように堂々としていて、「本当にこれがのぞみなの?」と目を疑うほどでした。


園側の支えと先生方への感謝

のぞみがここまで落ち着いて参加できたのは、先生方の根気強いサポートのおかげだと思います。
何度もリハーサルを重ね、繰り返し練習をしてくださっていたと聞きました。

当日も、ぐずる子どもたちに優しく声をかけながら、どんな小さな失敗も温かく受け止めてくれる先生たちの姿がありました。
運動会という行事を通して、子どもたちの精神的な成長まで丁寧に支えてくれていたのだと感じました。

心から感謝の気持ちでいっぱいです。


自閉症児の成長は『少しずつ』でも確実に

2025年10月11日/花絵優希撮影

のぞみは急な変化や臨機応変な対応が苦手です。
けれど、自閉症という特性ゆえに「繰り返しの練習」に強く、再現性の高い場面では定型の子どもと同じ、あるいはそれ以上の力を発揮してくれることがあります。

その力を、今回の運動会で初めて実感しました。
園での生活に不安を感じていた日々もありましたが、「特性を活かして輝ける場面がある」と目の当たりにしたことで、私自身も救われました。


保育園に預けて良かったと思えた日

「小さいうちから保育園に入れて、可哀そうだったのでは」と自分を責めたこともありました。
でも、運動会で笑顔で踊る娘を見て、はっきりと確信しました。

保育園に入れて良かった。

家庭だけが教育の場ではなく、先生や友達、環境のすべてがのぞみの成長を支えてくれている。
その事実を目の当たりにし、これからも娘の世界を少しずつ広げていこうと思いました。


まとめ

  • 娘は自閉症の特性を持ちながらも、繰り返しの練習によって確実に力を発揮できた
  • 先生方の支えがあり、初めての運動会を笑顔で終えることができた
  • 保育園という環境が、家庭では得られない成長の場になっている

これからも焦らず、のぞみのペースで一歩ずつ歩んでいきたいと思います。


娘の詳細プロフィールは下記からご確認いただけます。

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