自閉症と赤ちゃんの発達の遅れ|部屋の模様替えで娘が歩けるようになった体験談

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自閉症と赤ちゃんの発達の遅れ|部屋の模様替えで娘が歩けるようになった体験談

はじめに

赤ちゃんの発達のスピードは本当に個人差が大きいですね。
特に「なかなか座らない」「歩かない」など運動面での遅れは目に見えて周りの子と比べてしまい、親としては不安になりますよね。

私の娘(のぞみ)は3歳現在で自閉症として療育支援を受けていますが、ベビー期の運動発達も周りの子に比べてゆっくりで、毎日不安な思いをしていました。

のぞみの運動発達の変遷の詳しくは下記の記事にまとめてあります。


その中で気づいたのは、運動機能の発達は、発達障害という要因だけでなく、家庭の環境の工夫ひとつで発達を後押しできる可能性があるということです。

実際にのぞみの運動面で一番悩んでいた時期は、まだ自閉症という診断もされておらず、療育とも繋がっていない時期だったので「なんでだろう……」という思いが強かったです。

そんな中でちょっとした自分の工夫で発達をうながせたエピソードがありますので、
今回は、「部屋の模様替え」をきっかけに娘が一気に運動発達が伸びた体験談をご紹介します。


10か月までベッドの上で過ごした日々

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娘は生後10か月ごろまで、ベビーベッドや大人のベッドの上で過ごすことが多くありました。
理由は安全面を考えたためですが、今思えば足元が不安定で自由に動き回れない環境だったと思います。

その影響もあってか、寝返りやおすわり、つかまり立ちの習得がゆっくりでした。


ベビーサークルとジョイントマットで環境を一新

そこで思い切って部屋を模様替えし、一畳半ほどのベビーサークルを設置。
床にはジョイントマットを敷いて、安心して遊べるスペースを確保しました。

すると驚いたことに、おすわりやつかまり立ちを次々に習得
「環境が変わるだけでこんなに違うの?」と実感しました。


それでもなかなか歩けなかった娘

その後、2歳の手前で療育支援に繋がり、PT(理学療法)の療育にも通い始めました。
しかし、自立歩行はなかなか進まず、のぞみは2歳を過ぎても自力で立つことや歩けない状態が続いていました。

そこで「もう少し家庭で大きなスペースを確保した方がいいのでは?」と思い、再び模様替えを決断しました。
我が家は賃貸で部屋数も少なく、当時は犬も飼っていたため、なかなか安全な場所の確保は難しかったのですが、なんとか犬と娘が安全に共存できるよう環境を整えることをしました。


サークル拡大で一気に歩けるように

ベビーサークルを拡張して、娘が自由に走り回れるくらいの広さを確保しました。
すると……その日のうちに、初めて自分の足で歩いたのです。

遠くのおもちゃをとりに行きたかったのぞみは、はいはいではなくPT(理学療法)で教わった歩き方を思い出してくれたのか、短い距離でしたが確かに自分の力で歩いていました。

「環境の工夫ってこんなに大きいんだ」と、親として感動した瞬間でした。
同時に、もっと早くこうしてあげられていたらな、と思った出来事でもありました。


環境が発達を後押しすることもある

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もちろん、すべての子が環境を整えるだけで何かが変わるわけではないと思います。
発達障害や体の特性によって必要な支援は違います。

それでも、この経験があったことで、その子に合わせた「環境づくり」という視点は大切だと感じるきっかけになりました。
床の素材や広さ、安全に動けるスペースなど、ちょっとした工夫で子どもの挑戦が増える可能性があることは確かであると思います。

今でも様々な悩みがありますが「これはのぞみに効果あるかな?」思ったことも、
やってみた結果もしかしたら思うようにはいかないかもしれないけれど、余力があればやってみるようにして、それで何かが変わればいいなと思ってのぞみと一緒に挑戦を続けてみようと思います。


娘についての詳細はこちらからご覧いただけます

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